三菱エクスフォースHEV注文殺到!燃費24km超えの実力とは
「燃費がいい車が欲しいけど、走りを犠牲にしたくない」
SUV購入を検討中のあなたが、今まさにそんなジレンマを抱えているなら、この車は絶対に見逃せない。
三菱自動車が2025年にタイで発売した新型コンパクトSUV「エクスフォースHEV」が、発売からわずか数ヶ月で約7000台を売り上げる大ヒットを記録している。
さらに「タイ・カー・オブ・ザ・イヤー2025」を受賞し、三菱自動車として初の快挙を成し遂げた。
いったいこのエクスフォースHEV、何がそこまでスゴいのか?
エクスフォースHEVとは?三菱が放つ世界戦略SUV
エクスフォースHEVは、三菱自動車がアセアン地域向けに開発した5人乗りコンパクトSUVのハイブリッドモデルだ。

「Best-suited buddy for an exciting life(毎日を愉しく過ごすことができる頼もしい相棒)」をコンセプトに掲げ、2025年3月にタイ・バンコクで世界初披露された。
タイの生産拠点であるミツビシ・モーターズ・タイランドのレムチャバン工場で生産され、現地での受注開始直後から予約が殺到。
発表からわずか3週間で1800台超の予約を獲得し、その後も勢いは衰えることなく約7000台の販売を達成した。
| 項目 | エクスフォースHEV スペック |
|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 4390mm×1810mm×1660mm |
| ホイールベース | 2650mm |
| エンジン | 1.6L DOHC 16バルブ MIVEC |
| モーター最高出力 | 116PS(85kW) |
| モーター最大トルク | 255Nm |
| 燃費(NEDCモード) | 約24.4km/L |
| 駆動方式 | FF(2WD) |
| 乗車定員 | 5名 |
燃費24km/L超えの秘密はPHEV由来の技術
エクスフォースHEVの心臓部には、三菱が長年培ってきたPHEV(プラグインハイブリッドEV)由来のハイブリッドシステムが搭載されている。
これは、アウトランダーPHEVで実績のある電動技術を応用したもので、単なる「燃費向上」だけでなく、「走りの楽しさ」も両立させることを目指して開発された。
開発を担当した三菱自動車の上平真氏は「他社が真似できない”三菱自動車らしい走り“を、どうにかして打ち出す必要がありました」と語っている。
具体的には、以下の技術が採用されている。
- モーターディスコネクト機構:高速域でモーターを切り離し、駆動抵抗を低減して燃費を向上
- 40%超の熱効率:HEV専用1.6Lエンジンによる圧倒的な効率性能
- ドグクラッチ採用:トランスアクスルを一新し、システム全体で20%以上の燃費向上を実現
- 独自の熱マネジメント制御:空冷方式でコストと放熱効率を両立
結果として、NEDCモードで約24.4km/Lというクラストップレベルの燃費性能を達成。
EVのような滑らかな加速感と、ガソリン車のような長距離走行への安心感を両立させた。

2WDなのに四駆並みの走破性!AYCの実力
「ハイブリッドSUVなんて、結局は燃費重視で走りはイマイチなんでしょ?」
そう思っているなら、エクスフォースHEVの走行性能は良い意味で期待を裏切ってくれる。
このクルマには、三菱が誇る独自の四輪制御技術「アクティブヨーコントロール(AYC)」が搭載されている。

AYCとは、ランサーエボリューションで培われた技術で、コーナリング時に内輪と外輪のトルク配分を最適化し、ドライバーの意のままにクルマを曲げる技術だ。
さらに、走行状況や路面に応じて選べる7つのドライブモードを用意している。
| ドライブモード | 特徴・用途 |
|---|---|
| ノーマル | 日常使いに最適なバランス型 |
| ターマック | 舗装路でのスポーティな走り |
| ウェット | 雨天時の滑りやすい路面に対応 |
| マッド | 泥濘路でのトラクション確保 |
| グラベル | 砂利道での安定した走行 |
| EVモード | 静粛性を重視した電気走行 |
| セーブモード | バッテリーを温存する走行 |
特に注目すべきは「ウェット」モードの存在だ。
開発者によると、タイは雨季に道路の水深が深くなることが多く、かなりの走行抵抗になるという。
そこで、タイヤの回り始めはスリップを抑え、その後は水を押しのけるようにトルクを調整する専用制御が組み込まれている。
タイの道路で10万km以上のテスト走行を重ねた専用サスペンションと合わせて、現地の道路事情を知り尽くした開発姿勢が伺える。
内装の質感がヤバい!価格以上の高級感

エクスフォースHEVの魅力は、走りだけではない。
インテリアの質感が、このクラスのSUVとしては異例の高さを誇る。
ダッシュボードは「Horizontal Axis(水平基調)」デザインを採用。
悪路走行時でも車体の姿勢を把握しやすいよう配慮されている。
コックピットの主役は、12.3インチの大型ディスプレイオーディオとデジタルメーターを一体化させたモノリス形状のパネルだ。
スマートフォン連携に対応し、先進感と使いやすさを両立させている。
さらに、インストルメントパネルにはメランジ生地のソフトパッドが広範囲に使われている。
これはこのクラスでは珍しい素材選択で、リビングルームのような快適な空間を演出している。
音響面では、ヤマハと共同開発した「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」を搭載。
後席には合計21本ものペットボトルを収納できるホルダーが用意されるなど、実用性への配慮も抜かりない。
コンパクトな外観に反して、室内空間はクラストップレベルの広さを確保している。
5人乗車でも広々とした居住空間が、購入者から高く評価されているポイントだ。
筆者も先日、タイ・バンコクのモーターショーでエクスフォースHEVの実車を見る機会があったのだが、正直、写真で見るよりはるかに質感が高いことに驚いた。
特にインパネのメランジ生地は、触れた瞬間に「このクラスでこれはズルい」と思わず声が出たほど。
後席に座ってみると、頭上・膝前ともに余裕があり、全長4.4m以下とは思えない広さだった。
安全性能も最高評価!ASEAN NCAP 5つ星獲得
走りと快適性だけでなく、安全性能も折り紙付きだ。
エクスフォースHEVは、アセアン地域の新車安全性能評価「ASEAN NCAP」において最高評価の5つ星を獲得している。

搭載されている先進運転支援システム「Mitsubishi Motors Safety Sensing」には、以下の6種の安全装備が含まれる。
- レーダークルーズコントロール(ACC):先行車との車間距離を自動調整
- 衝突被害軽減ブレーキ(FCM):衝突の危険を検知して自動ブレーキ
- 後側方車両検知警報(BSW/LCA):車線変更時の安全をサポート
- 後退時交差車両検知警報(RCTA):バック時の接近車両を警告
- オートマチックハイビーム(AHB):夜間走行の視認性向上
- 先行車発進通知(LCDN):信号待ちでの発進遅れを防止
衝突安全強化ボディ「RISE」に加え、6つのSRSエアバッグを全車に標準装備。
家族を乗せて走るSUVとして、安心して選べる一台に仕上がっている。
日本導入はある?気になる今後の展開
ここまで魅力的なスペックを持つエクスフォースHEV。
気になるのは「日本で買えるのか?」という点だろう。
現時点では、タイ国内専売モデルとなっているが、三菱自動車は「今後は他市場への展開も検討していく」とコメントしている。
タイ仕様は右ハンドルであり、三菱はすでにタイ生産のピックアップトラック「トライトン」を日本に導入した実績がある。
ボディサイズも全長4390mm×全幅1810mmと、日本の道路事情でも十分に扱いやすいサイズだ。
全幅はエクリプスクロス(1805mm)よりわずかに広いが、室内空間の余裕というメリットに転じている。
日本国内のコンパクトSUV市場において、ヤリスクロスとカローラクロスの間を埋める絶妙なサイズ感。
三菱のSUVラインナップ強化の観点からも、日本導入への期待は高まるばかりだ。
三菱エクスフォースHEVは買いか?
三菱エクスフォースHEVは、PHEV技術を応用した燃費24km/L超えの経済性、AYCによる四駆並みの走破性、そしてクラスを超えた内装の質感を兼ね備えた、注目のコンパクトSUVだ。
タイ・カー・オブ・ザ・イヤー2025の受賞と、発売から約7000台という販売実績が、その実力を証明している。
日本導入が実現すれば、国内のコンパクトSUV市場に新たな選択肢が加わることになる。
SUV購入を検討中の方、特に「燃費も走りも妥協したくない」という方は、今後の動向を要チェックだ。
参考・引用元(出典)
三菱自動車 ニュースリリース(エクスフォースHEV世界初披露)
三菱自動車 ニュースリリース(タイ・カー・オブ・ザ・イヤー2025受賞)
三菱自動車 ニュースリリース(ASEAN NCAP 5つ星獲得)
三菱自動車 ニュースリリース(タイで出荷開始)


